箱のなか

目を閉じれば、見えてくる。
きれいな緑色の絨毯に、
いつでも大きな空の見える、吹き抜けの天窓。
かわいらしい窓の下には、たくさんの花…。
目を開ければ、見えてくる。
いつもの灰色の、箱のなか。
箱のそとから迷い込んできた、空色の羽したチョウチョ。
「ねえ、あなたは私の理想通りの世界に住んでたんだよ」

お絵描きJPさんのイラコンにて。
元々はテーマ(理想の部屋)を見たときに「何も無い部屋に閉じ込められている女の子が窓から迷い込んでくる鳥や蝶と話して気を紛らわせて…」という話が浮かんで描いたわけですが、言わなきゃ分からない。
テーマの中で何らかの構想が浮かんでも、それを練り上げ、形に仕上げる経験と技術がまだまだ足りてないのだなあ、と毎回思わされます。
突き詰めれば、描きたいものが何なのかいまだに自分で解ってない、と。
とりあえず当面の目標は経験値稼ぎ。

描いた花。
キンセンカ、クリスマスパレード、マネッチア、カモミール。
それぞれ花言葉は「嘆き」「孤独」「たくさん話しましょう」「苦難に耐える」。

2005.11.20